行政書士試験 一般知識対策!国連1
さて、前回は社会保障制度についてでした。
今回は関連して、国連の組織について解説です。
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私の中の国連のイメージは地球にやさしい、です。
国際連盟と国際連合
現在のニュースで見る国連とは「国際連盟」を前身とする「国際連合」という組織のことです。簡単に比較しておきましょう。
国際連盟
②本部 スイスのジュネーブ
③加盟国 原加盟国42カ国。アメリカが不参加。日・独・伊が後年脱退
④表決 全会一致の原則
⑤制裁 軍事的制裁についての規定なし
国際連合
①成立 1945年サンフランシスコ会議にて国際連合憲章を採択、同年成立
②本部 アメリカのニューヨーク
③加盟国 原加盟国51カ国。現在は193カ国が加盟(2011年の南スーダン加盟が最新)
④表決 原則過半数による多数決。重要事項は3分の2以上
⑤制裁 軍事的制裁についての規定あり
国際連合の組織
「国際連合」(以下「国連」と書きます)の主要組織は6つ。また、その他補助機関・専門機関がおかれています。2.1総会と2.2安保理には注意してください。
総会
国連の関与するすべての問題を討議する機関。総会の決議は勧告です(強制力なし)。
全加盟国で構成。1国1票の投票権があります。上の表決のところで書いたように、原則として過半数による多数決により表決をとります。
安全保障理事会
国際平和と安全の維持に主要な責任を持つ機関です。また、加盟国に対し強制力をもっています。
常任理事国と非常任理事国で構成されます。常任理事国はアメリカ・イギリス・フランス・ロシア・中国の5カ国です。日本も常任理事国入りしたいと時たま耳にしますね。
非常任理事国は10カ国で、総会で選ばれます。任期は2年です。
手続事項については9カ国以上の賛成で足りますが、実質事項については常任理事国である5カ国すべてを含んだ9カ国以上の賛成が必要です。常任理事国のうち1カ国でも反対すれば、他の国がすべて賛成を示していてもその決議は否決されます。
この常任理事国の反対投票が「拒否権」というものです。
経済社会理事会
経済問題・社会問題を担当しています。総会で選ばれた54カ国で構成されます。任期は3年です。
信託統治理事会
国連加盟国の統治下に置かれた地域の施政を監督し、適切な措置を行うことによってその地域の自治・独立を目指す機関です。1994年に最後の信託統治地域(パラオ)が独立し、すでに活動を停止しています。
国際司法裁判所
加盟国間での紛争を処理するための機関です。日本では捕鯨問題で当事国になりましたね。ニュースを覚えている方も多いのではないでしょうか。
本部はオランダのハーグに置かれています。15名の裁判官で構成されていて、任期は9年です。
判決には拘束力があります。
事務局
事務総長のもとで、国連の日常業務など各機関の運営を行っています。事務総長は安保理の勧告に基づき総会が任命します。任期は5年です。
いかがでしたか?あまり細かく覚える必要はありませんが、赤字のところは押さえておいてくださいね。
また、次回は国連の専門機関について、です。
以上、家庭教師ユイでした。
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